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(2017.12.01更新)
まず記憶について説明をします。
記憶は、その【内容】と【時間】の2種類に分類されます。
海馬は、どの記憶にも関わってくるが、 特に短期記憶に密接に関連してくる
大脳の側頭葉の深部に位置する左右一対となっており、形はタツノオトシゴのような形である。
・頭部CT・頭部MRIの施行が必要であるが頭部MRIの方が有用
・萎縮所見がみられる
左から通常例、初期のアルツハイマー病例、進行期のアルツハイマー病例の画像を示す。
下段には海馬の拡大を示す。海馬、海馬傍回の萎縮にともなって、海馬溝/鉤溝(矢印)
や側副溝(矢頭)が拡大していき、側脳室下角が拡大していく。
また、海馬溝と脳底部とで形成する角度が大きくなっていく。
・このMRI画像解析ソフトを利用すると、海馬のみならず大脳全体の萎縮を客観的に数字で評価できる。
・VSRADはMRIで撮影した画像を利用して、正常例と検査対象者の脳を比較して萎縮の度合いを数字であらわす
・脳CT・MRI所見は、あくまで補助診断であり、認知症はあらゆる面から総合的に診断される。
・萎縮所見は認知症診断の、1つの所見にすぎない。
⇒患者様は萎縮所見があったからといって落ち込む必要はありません。
(出典・引用)
・認知症の正しい理解と包括医療・ケアのポイント 第2版 協同医書出版社 山口晴保編集
・神経MRI診断学 株式会社CBR 伊藤彰一著
・海馬〜脳は疲れない〜 株式会社朝日出版 池谷裕二・糸井重里著
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